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【珊瑚HOナロー】 S.R.&R.L. PARLOR CAR No.9

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▲製作:小埜寺哲雄(車内座席取付加工・カプラー台車マウント化。屋根煙突脇の水タンクとブレーキシリンダーは未取付)

発売初年:1981年
(広告:TMS399号['81年3月号]初出 製品紹介:TMS401号['81年5月号]/とれいん77号['81年5月号]※カラー写真のみ
発売当初価格
ベースキット:6,200円

メイン2フーターの車輛たちは、大柄な車体と足回りの腰の低さからくる地を這うようなプロポーションが特徴だが、とくに客車の多くは端梁間の全長が14m前後にも及ぶため、姿態はそれこそダックスフント犬そのものといった趣である。(余談ながら筆者は子供のころ、珊瑚が最初に出したナローの蒸機よりも、サンデーリバー・シリーズの客車の方がよっぽど『ダックス』だなあ…という印象を抱いていた)

客車の製品化で先陣を切ったのはこのパーラーカー。
実車は1901年にSandy River鉄道が導入したもので、製造は19世紀後半から20世紀初頭において米国有数の客車メーカーであったJackson & Sharp。室内中央部には通路を挟んで両の窓際に単座のビロード張アームチェアがズラリと並ぶという、2ftの軽便とは思えぬ豪華客車であった。製造当初は車番が無いかわりに“Rangeley”の愛称が与えられており、SR&RL時代の1916年にNo.9と付番されている。
模型は先行のカブース(No.556-558)同様、エッチング抜を駆使した構成。車体(側板・妻板)は折り曲げ構造のおかげで組みやすい。一方、ダブルルーフとなっている屋根はプレスの上板・下板とエッチング抜の明かり窓を組み合わせるが、各パーツ先端部のカーブの合いが良くないため、切削や曲げ具合の修正をしながらの慎重な擦り合わせが必要。
長い床板はプレス抜ながら厚みがt0.5の一枚板で、しかも車体側中央部にステーが無いため、組立後に撓みがちなのが難点。また、トラス棒もエッチング抜のクイーンポストの細い出っ張りに真鍮線をイモ付けするだけなので破損しやすい。
他は屋根(明かり窓部分除く)・カプラー台座・妻板下端の床板取付ステーがプレス、煙突・ボルスター・ブレーキシリンダが挽物、煙突脇の水タンクがホワイトメタル製。
台車はカブースでも使われたドロップ製のイコライザー型+φ6デルリン車輪の組み合わせで、後に続く客車製品もすべて同様である。

なお、実物のSR&RLの客車の車体色はかなり濃い目のグリーン(ブランズウィック・グリーン)だったとされるが、説明書ではコーチグリーン(日本型にたとえれば、昔の京王線のライトグリーンのような色合い)が指定され、メーカーの組立見本や完成品もその色で塗られていた。

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▲斜め上から見る

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▲キットの内容。右下は同梱のThinfilm社製デカール。(所蔵:平田邦彦)

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▲組立説明書。冒頭の説明で、車体色が実物とは異なるコーチグリーンが指定されている。(所蔵:平田邦彦)

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▲キット箱(所蔵:平田邦彦)

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update:2014.1.26
★読者の方からのご指摘や製品現物の再確認の結果をもとに、説明文を全面改稿しました。
(※製品の床板は、エッチング抜ではなくプレス抜の一枚板でした。お詫びして訂正致します。)
   
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