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S.R.&R.L. 2-6-2 No.24 【珊瑚HOナロー】

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▲完成見本(珊瑚模型店にて撮影)

2017年3月発売
価格:ベースキット 44,000円

前作のSR&RL No.9に引き続き、『サンデーリバーの仲間達』のパンフレット掲載の蒸機の新規製品化である。2017年3月5日開催の『スワップミート同窓会』で製造中サンプルの発表と購入予約受付をおこない、翌週に店頭発売となった。

実車は1919年にSR&RL鉄道最後の蒸機としてボールドウィン(BLW)で製造されたもので、先だって導入されていた、やはりBLW製の23号機(1913年製)と同じく、ワルシャート式弁装置をもつアウトサイドフレーム式の2-6-2テンダー機である。
この24号機には、製造時のミスでテンダーの幅を設計値より16インチも広く作ってしまった(*1)ことが原因で、デビュー早々にMadrid支線の橋梁上で派手な脱線事故を起こし、即座に自社工場でテンダーの幅詰め改造をする羽目になった…というエピソードがある。しかし、最初につまずきはしたものの、その後は一転、使い勝手の良い罐として愛され鉄道の廃止まで第一線で活躍した。
1台前に作られた23号機がメイン2フーター最大の罐で、その重さ(エンジン本体が31.5米トン)ゆえに活躍の場が旧SRRR区間のファーミントン~フィリップス間に限られた一方で、24号機はやや小柄で重量も27米トンと軽く、線路規格の低い支線区でも運転可能だったことも、重用された理由のひとつであろう。
1935年のSR&RL廃止後には、保存を目的としてファンに引き取られたが、そのわずか2年後の1937年には解体されてしまったという。

*1:本来84インチのところを、数値の読み違えで8フィート4インチで作ってしまった)

製品は、基本構造はダックスII/SR&RL No.18(II)に準じ、部品構成においてエッチングやロストの比率が高まっている点はNo.9と同様だが、じつは珊瑚のHOナロー蒸機としては初のワルシャート式弁装置の機種となった。クロスヘッドは新規の洋白ロスト製を用意。メインロッドとバルブギヤ廻りは洋白エッチング製で、メインロッド+クロスヘッド+コンビネーションレバー+ラジアスロッドと、加減リンク+エキセントリックロッド+リターンクランクはそれぞれ組立済となっている。
ただしサイドロッドは、フレームともどもNo.18(II)用の流用で、動輪の軸距も不等間隔(13+11mm)のままであり、実車とは異なっている点に注意(実車は等間隔の42in+42in→1/87で12+12mm)。メインロッドが今までの機種と異なり第3動輪取付となるため、サイドロッドの第2動輪用の孔にはクランクピンの頭が埋まるように後から座繰り加工がされている。
ダミーのアウトサイドフレームは、先行で分売されている、ダックス用のプラ製部品から型を起こしたロスト製。
伝導方法・ギヤの構成もダックスII/No.18(II)と同じだが、モーターはマシマS16〔M-16K〕。動輪はNo.9と同じカウンターウェイト付クランクのφ9片絶、先・従輪はφ6の両絶、テンダー車輪はφ6.0の片絶プレーン軸。イコライザー型のテンダー台車は従来のドロップからロストに変わっている。
キットに含まれるエッチング製塗装済のナンバープレートは、18号機・9号機の分もアソートされたもの。

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▲完成見本を別角度から。(珊瑚模型店にて撮影)

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▲キットの内容

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▲組立説明書はB5判片面2枚。左頁側図面上の動輪ホイールベースは実物に準ずるも実際の製品とは異なる。

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▲キット箱



★なお、一部の部品にエラーがあったことから、対策部品5種類が追って用意されている。
('17年4月末販売分より同梱)
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(画像左から)
・煙突:ストレートではなく、実物通りテーパー付きに
・モーションプレート:フレームに取付後の位置が高すぎるため、組立済の改良品を用意
・ランボード左・右:ボイラー側の差込スリット位置が低すぎるため、正しい位置にイモ付前提で足を折り曲げた状態のものを用意
・第3動輪クランクピン:雄ネジ部分が長さ不足のため延長。
・後台枠:長さ不足のため延長

4月末以前の予約及び通販による購入者にはもれなく送付されているが、住所不明の購入者に対しては、エラーのモーションプレート部品を店に送れば対応するとの由。(『Saloon情報 No.228』 http://www7b.biglobe.ne.jp/~sango-fansite/saloon/228.pdf 参照)
 
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『珊瑚模型店のHOナロー製品小史』 連載目次  SANGO HOn models archive - index

かねてより牛の涎のごとく連載中の『珊瑚模型店のHOナロー製品小史』ですが、2000年代初頭までの製品のアップが完了しましたので、インデックスを整理したこのエントリをまたしばらくの間トップに置くことに致します。
ハイパーリンクの貼ってある項目がアップ済のエントリです。

当連載の主旨

HOナロー製品一覧表 product list

【2015.6.10 update】
製品一覧表(Oナロー暫定版を含む)(PDF)
【2015.6.10 update】
サンデーリバー/ダックス分売部品一覧表(2017-5現在)(PDF)


1/80エッチング板 etching sheet
 smn1_numa-eh_ara.jpg photo: araraxi
 ・沼尻ディーゼル/ボギー客車/ガソリンカー NUMAJIRI Ry.
 ・住友セメントDL/鉱車 SUMITOMO Cement Co. Tochigi Factory mining line

1/87エッチング板 etching sheet
 smn2_eh87_araraxi_goose.jpg photo: araraxi
 ・HOn2 1/2機関車(加藤3t) KATO 3ton gasoline loco
 ・東洋活性白土専用線2号機 KYOSAN 0-4-0 6ton steam
 ・R.G.S. GALLOPING GOOSE No.5/R.G.S. GALLOPING GOOSE FREIGHT

ダックス Baldwin type steam “Dachs”
 smn3_dachs_ara-saddle-w.jpg auther: araraxi
 ・ダックス(初代)
 ・ダックスII
 ・ダックス(2014)

沼尻シリーズ NUMAJIRI Ry.
 smn4_numa_R0047528_a5.jpg auther: cjm
 ・シリーズ概要
 ・DC12(I) 12ton diesel loco “DC12”
 ・DC12(II)
 ・ガソ101(I) railcar “GASO 101”
 ・ガソ101(II)
 ・シボフ・ボハフ bogie passenger car “SHIBOFU”“BOHAFU”
 ・サハ(I・II) 4-wheel passenger car “SAHA”
 ・セタ ore car “SETA”
 ・ワフ 4-wheel wagon
 ・ラッセル snowplow

住友シリーズ SUMITOMO Cement Co. Tochigi Factory mining line
 smn6_sumidl_r.jpg auther: Iemoto
 ・住友セメントB型ディーゼル(日立10t) HITACHI 10ton diesel loco
 ・住友人車 caboose
 ・住友鉱車 ore car

その他日本型
 smn6_unzai1.jpg auther: cjm
 ・木製運材台車(I) wooden disconnect log car
 ・木製運材台車(II)
 ・井笠客車 IKASA Ry. bogie passenger car

サンデーリバー・シリーズ Sandy River Series
 smn7_srrl_18_parlor2a5.jpg auther: Minoru / Onodera
 ・シリーズ概要 overview
 ・2-6-2 No.18
 ・2-6-2 No.18(II)
 ・2-4-4 No.9 (FORNEY)
 ・2-6-2 No.24
 ・RAIL CAR No.4
 ・CABOOSE No.556
 ・CABOOSE No.551
 ・PARLOR CAR No.9
 ・CONBINE No.15
 ・COACH No.19・20
 ・R.P.O. BAGGAGE(POSTAL No.6)
 ・B&H TANK CAR No.22
 ・SNOW PLOW No.513
 ・BOX CAR No.67-76
 ・FLANGER No.505

 ・サンデーリバー・シリーズの再生産 reproduction from 2014

ストラクチャー等
 smn8_daihatsu.jpg auther: ke_ukai
 ・システムパネル flat top panel
 ・スペースパネル flat top panel
 ・SSコントローラー power pack
 ・ナロー用給水塔 water tower 
 ・ナロー用ターンテーブル(2003) turntable
 ・オート三輪(ダイハツCO/ミゼット)

パーツ



■当連載でご紹介したナロー製品たちも各種掲載!
『図面と写真で楽しむ鉄道模型2-珊瑚模型店の小宇宙』 好評発売中です。

写真と図面で楽しむ 鉄道模型2: 珊瑚模型店の小宇宙写真と図面で楽しむ 鉄道模型2: 珊瑚模型店の小宇宙
(2012/10/30)
阪 和明、岡倉 禎志 他

商品詳細を見る



upload:2013.4.13
update:2015.8.10
update:2016.5.5
update:2017.6.10
     

【軽便祭12】 クリッターズ・クラブ 2016年の祭のお題は『自動往復パイク』です

軽便鉄道模型祭の会場内社務所としておなじみのクリッターズ・クラブ、第12回の祭の持込作品のテーマは、『自動運転パイク』です。
いままでは車輛ばかりでしたが、趣向を変えて地面モノをお題としてみました。

大きな決まりは、まずこの2つ!
・線路配置がPoint to Pointもしくはリバースであること
・手動での操作無しに放っておいても走るように回路が組み込まれていること

さらに仔細なルールは以下の通りです。
・ベース寸法は、最大150mmx900mmもしくは最大300mmx450mm。
・線路や建物は基本的にベース上に固定されていること。
・建物/シーナリーの高さは150mm程度まで。展示の関係上、背景板は使わないこと。
・大きさにはコントロールパネルやパワーパックなどの置き場所も含む。
・電源は電池式を推奨するが、100V電源も可。

 

例年通り、軽便祭(10/9)会場のクリクラブースに、自由持ち込みでご参加ください。
ふるっての参加をお待ちしております!

▲参考までに、お題に合致した作品の例をごらんいただきましょう。
1枚目はたむちんさんの作品(G=6.5mm)。自動往復に加え、ナベトロとホッパーの間で、鉱石に見立てたビーズを積んだり降ろしたりするギミックも盛り込まれています。
2枚目は、まだシーナリーが未成ですが、蕗狩通信さんが製作中のもの(G=9mm)。こちらはリバース配線がミソです。

S.R.&R.L. 2-4-4 No.9 【珊瑚HOナロー】

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▲オプションのスノープロウを取り付けた姿の完成見本(珊瑚模型店にて撮影)

2016年4月発売
価格:ベースキット 36,000円

No.18につづく蒸機のキットとして2016年3月27日の『スワップミート同窓会』にて発売が予告されていたが、実際には一週間遅れて4月3日に店頭リリースとなった。
メイン2フーターの象徴ともいえる “FORNEY”(フォーニィ)タイプのロコは、珊瑚の『サンデーリバー・シリーズ』では初めての製品化。また、1980年代のパンフレット(=『サンデーリバーの仲間達』)掲載から三十数年越しで製品化が実現したという点でも感慨深いものがある。

実車は、複数の鉄道の統合により誕生したSR&RL鉄道の初の新製蒸機として、1909年にボールドウィン(BLW)で製造された先輪付=軸配置2-4-4のフォーニィ。
メイン2フーターにおいては、2-4-4の罐は合計8輛が存在したが、これらをざっくりとフレーム型式・弁装置・従台車の形態にて分類すると以下の通りとなる。

・インサイド/スチブンソン/アーチバー
 B&SR No.5 (Portland Co./1906)
 B&SR No.6 (BLW./1907)
 SRRR No.16 → SR&RL No.8 (BLW/1907)
・アウトサイド/スチブンソン/アーチバー
 WW&F No.7(BLW/1907)
・アウトサイド/スチブンソン/イコライザー
 SR&RL No.9 (BLW/1909)
・アウトサイド/ワルシャート/イコライザー
 SR&RL No.10 (BLW/1916)
 B&SR No.7 (BLW./1913)
 B&SR No.8 (BLW./1924)

こうしてみると、SR&RL No.9は実は少数派の仕様だと判るが、弁装置が模型的にはシンプルな造りで済むスチブンソン式であることや、パーツの流用の点でも有利なことから元々の製品化候補にも上がっていたのだろう。
No.9は1936年に解体されてしまい存在しないが、メインの2-4-4フォーニィは、B&SR No.7・No.8の2輌がイダヴィルでの活躍を経て今なおメインナローゲージ ミュージアムに保存されている。これらの2-4-4は、2ftのフォーニィとしては大柄なことから、極端に躯体の長い客車たちを従えてもそれほど違和感はないのが美点といえる(むろん、小さな0-4-4に長い客車の組み合わせもそれはそれで独特の魅力があるのだが)。

製品は、この罐の概ね1920年代以降の姿を再現している。実機は1919年末にヘッドライトを油灯から電灯に改め、1920年末にエアブレーキ装着およびキャブを鋼板張り化、さらにそのあと(少なくとも1921年半ば以降)に炭庫をオリジナルのフレア型から変更し、後部にハシゴを設けた。しかし1935年撮影の写真ではハシゴが撤去されているため、総合すると1921~1935年の間の姿だということができる。
キット全体の構成をみると、さすがに新規製作のパーツはエッチング抜やロストの比率が高まっている印象。特に、ロッドが今までのドロップからエッチング抜に変わり、その分強度も落ちるため、動力調整の際は要注意。
ロストパーツは珊瑚のHOナローのキットとしては今までにない点数の多さ。その大半は現代的な仕上りであるものの、ダミーのアウトサイドフレームだけは、ダックス用のプラ製を切り継いだとおぼしき原型の荒れと歪みが目立つのが難点。
動輪のWBは16mm。車輪関係は概ね18号機と共通で、動輪は軸箱支持のφ9プレート車輪、先輪はφ6の両絶、従台車はイコライザー形(ドロップ製)の枠にφ6.0の片絶プレーン軸車輪。ただし、動輪のカウンターウェイトは新規製作の扇形(ロスト製黒染済)である。
伝導はキャブに横置きしたモーター(マシマS16〔M-16K〕)からアイドラーを介して第2動輪を駆動、第1動輪へはロッド連動。ギヤはM0.3でアイドラーはデルリン製左24枚ヘリカル、動輪は真鍮製右24枚ヘリカル。モーターは軸がやや長めでウォームも打込み済。
集電は、動輪は前進右側車体アースだが、絶縁側は動輪に集電ブラシを当て、さらに従台車も車体とは絶縁のうえ前進左側から集電するようになっている。動輪の集電ブラシ(燐青銅製)は、板を円弧状に抜いて車輪の裏に当てる、イモンの木曽BLW用などに類似した形状。
従台車の構造はボルスタ中央で回転するのみであり、このままでは模型としてのフォーニィの泣き所である“直線番長”化は避けられず、運転本位で作るのなら色々と創意工夫がいる。
いずれにせよ、手直しを重ねながら慎重に組んでゆく必要があるキットであるのは間違いない。


▲完成見本を別角度から。実車の印象に近づけるなら、煙突やドームのバランス、キャブの窓柱の太さなどに手を入れたいところ。(珊瑚店頭にて撮影)

 
▲試作中の足回り。集電ブラシの形状に注目。(2016年 スワップミート同窓会会場にて)

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▲キットの内容

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▲組立説明書はB5判片面2枚。1枚目の側面図はなぜかキャブが木製の姿で描かれており、実際のキットの内容と異なる。

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▲キット箱



▼キットの発売と前後して、以下のディテールパーツ類が別売されている。
ベル: 400円/クリーニングホール(洗口ハッチ): 800円/逆止弁側面用:1,000円/砂マキ元栓2連: 800円/バタフライスクリーン:300円
バタフライスクリーン以外はすべてキットにも含まれるパーツ。