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珊瑚模型店の閉店、軽便祭『珊瑚の節句』のことなど

皆様 こちらではたいへんご無沙汰しております。
何を今さら…というお話にはなりますが、何卒お付き合いください。

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▲“珊瑚模型店”としての営業最終日の店頭。2018.12.23

●昨年-2018年の12月を以て、珊瑚模型店が惜しまれつつ閉店となりました。
小林社長は体調を崩されて昨年の秋口から店頭には立たれていませんでしたが、閉店の後を追うように、今年の2月に亡くなられたと伺いました。
個人的な話にはなりますが、珊瑚は、今を去ること40年近く前、ナローゲージ入門の時期に製品ともどもお世話になったかけがえのない模型店のひとつでした。一時期足が遠のいたこともありましたが、ここ十年程はパーツの入手や新たな製品でふたたび楽しませていただいていただけに、寂しさは禁じえません。
あらためて、小林社長のご冥福をお祈りするとともに、かつてお世話になった代々のスタッフの方々にも感謝を申し上げたいと思います。

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▲HOナロー製品の見本が集う最終日のショウケース。当方からも幾輛かをお預けしていたが、この日で一旦引き取ることに。

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▲最後のナロー製品となった、Onの井笠コッペル1号機

なお、その後、同店ではパーツや在庫品の販売を続けるため、4月の下旬より、ご親族の方により『サンゴパーツ』と名を改めて店舗営業を再開されています(営業:日曜日 11~17時)。

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▲店の構えは以前のままだが、2階の入口のドアに『サンゴパーツ』と。 2019.5.12



●珊瑚模型店の幕引きを惜しみつつ、これからも珊瑚のナロー製品を楽しもうという思いも込めて、去る9月29日開催の第15回軽便鉄道模型祭では、クリクラのテーマは『珊瑚の節句!』といたしました。
例年は祭の開催前に当ブログで告知をさせていただくのですが、今回こちらに手が回らず、ツイッターのみでのお知らせとなりましたことをお詫びいたします。

祭の当日は、下の写真のように様々な珊瑚のナロー製品・作品が集まりました。
以前『ダックス祭』はやったことがある(2008年/第4回)から…ということで、世話役のカワイさんは展示のプレートに(ダの字除く)と書き添えていましたが、フタを開けてみれば、何やかんやでダックスも10輛くらい(!)集まっておりました。
ほかにも沼尻や井笠の客車、住友シリーズ、サンデーリバーや同シリーズ改造のフリー客車など…Oナローは頸城コッペルやD&Sプリムス、加藤3tの姿が。展示にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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●当ブログで2010年の春以来更新を続けてきた『珊瑚模型店のHOナロー製品小史』ですが、続けているうちに、二玄社の“珊瑚の本”の第2弾が出ることになって撮影協力などにお声がけをいただいたり、2014年からはダックスの復活やサンデーリバー・シリーズの再生産・新機種追加が相次いで嬉しい悲鳴を上げることになったのは良き思い出となりました。
しかし、『珊瑚模型店』の名のもとにリリースされたHOナローの製品は、けっきょく2017年3月発売のSR&RLの24号機が最後…ということに。そのエントリをアップしてから2年余りが経ちましたが、ここでブログの連載もひとまずは幕とさせていただくことに致します。

また、これを機に、ブログ連載記事を一度まとまったデータに編集することに致しました。結構なページ数となるため、印刷物ではなく一本のPDFファイルに納め、何らかの形で頒布しようかと考えております。
委細が決まりましたら、あらためてご案内いたします。
(cjm)
   
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『珊瑚模型店のHOナロー製品小史』 連載目次  SANGO HOn models archive - index

ハイパーリンクの貼ってある項目がアップ済のエントリです。

当連載の主旨

HOナロー製品一覧表 product list

【2015.6.10 update】
製品一覧表(Oナロー暫定版を含む)(PDF)
【2015.6.10 update】
サンデーリバー/ダックス分売部品一覧表(2017-5現在)(PDF)


1/80エッチング板 etching sheet
 smn1_numa-eh_ara.jpg photo: araraxi
 ・沼尻ディーゼル/ボギー客車/ガソリンカー NUMAJIRI Ry.
 ・住友セメントDL/鉱車 SUMITOMO Cement Co. Tochigi Factory mining line

1/87エッチング板 etching sheet
 smn2_eh87_araraxi_goose.jpg photo: araraxi
 ・HOn2 1/2機関車(加藤3t) KATO 3ton gasoline loco
 ・東洋活性白土専用線2号機 KYOSAN 0-4-0 6ton steam
 ・R.G.S. GALLOPING GOOSE No.5/R.G.S. GALLOPING GOOSE FREIGHT

ダックス Baldwin type steam “Dachs”
 smn3_dachs_ara-saddle-w.jpg auther: araraxi
 ・ダックス(初代)
 ・ダックスII
 ・ダックス(2014)

沼尻シリーズ NUMAJIRI Ry.
 smn4_numa_R0047528_a5.jpg auther: cjm
 ・シリーズ概要
 ・DC12(I) 12ton diesel loco “DC12”
 ・DC12(II)
 ・ガソ101(I) railcar “GASO 101”
 ・ガソ101(II)
 ・シボフ・ボハフ bogie passenger car “SHIBOFU”“BOHAFU”
 ・サハ(I・II) 4-wheel passenger car “SAHA”
 ・セタ ore car “SETA”
 ・ワフ 4-wheel wagon
 ・ラッセル snowplow

住友シリーズ SUMITOMO Cement Co. Tochigi Factory mining line
 smn6_sumidl_r.jpg auther: Iemoto
 ・住友セメントB型ディーゼル(日立10t) HITACHI 10ton diesel loco
 ・住友人車 caboose
 ・住友鉱車 ore car

その他日本型
 smn6_unzai1.jpg auther: cjm
 ・木製運材台車(I) wooden disconnect log car
 ・木製運材台車(II)
 ・井笠客車 IKASA Ry. bogie passenger car

サンデーリバー・シリーズ Sandy River Series
 smn7_srrl_18_parlor2a5.jpg auther: Minoru / Onodera
 ・シリーズ概要 overview
 ・2-6-2 No.18
 ・2-6-2 No.18(II)
 ・2-4-4 No.9 (FORNEY)
 ・2-6-2 No.24
 ・RAIL CAR No.4
 ・CABOOSE No.556
 ・CABOOSE No.551
 ・PARLOR CAR No.9
 ・CONBINE No.15
 ・COACH No.19・20
 ・R.P.O. BAGGAGE(POSTAL No.6)
 ・B&H TANK CAR No.22
 ・SNOW PLOW No.513
 ・BOX CAR No.67-76
 ・FLANGER No.505

 ・サンデーリバー・シリーズの再生産 reproduction from 2014

ストラクチャー等
 smn8_daihatsu.jpg auther: ke_ukai
 ・システムパネル flat top panel
 ・スペースパネル flat top panel
 ・SSコントローラー power pack
 ・ナロー用給水塔 water tower 
 ・ナロー用ターンテーブル(2003) turntable
 ・オート三輪(ダイハツCO/ミゼット)

パーツ

●〔追記〕 珊瑚模型店の閉店、軽便祭『珊瑚の節句』のことなど



■当連載でご紹介したナロー製品たちも各種掲載!
『図面と写真で楽しむ鉄道模型2-珊瑚模型店の小宇宙』 好評発売中です。

写真と図面で楽しむ 鉄道模型2: 珊瑚模型店の小宇宙写真と図面で楽しむ 鉄道模型2: 珊瑚模型店の小宇宙
(2012/10/30)
阪 和明、岡倉 禎志 他

商品詳細を見る



upload:2013.4.13
update:2015.8.10
update:2016.5.5
update:2017.6.10
update:2019.11.13
     

【軽便祭14】 クリッターズ・クラブ 2018年は『ペアハン祭!』

クリッターズ・クラブの第14回軽便鉄道模型祭の持込作品のテーマは『ペアハン祭!』
Nゲージの東武電車や貨車のキットで名高い一方、ナローゲージでもOnからNnまで多彩な製品を送り出しつづけているペアーハンズさん。そのナロー製品をもとにした作品を一堂に!という趣向であります。
軽便祭(9月30日)会場のクリクラブースに、自由持ち込みでご参加ください。
ふるってのご参加をお待ちしております。

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▲auther:
@hamalin/@NoiMuzik
@ikekanz/@ke_ukai
@sugaharu58105/@hirokkina

   

【軽便祭13】 クリッターズ・クラブ 2017年の祭のお題は『蒸機以外のロッド式動力車集合!』です

軽便鉄道模型祭の会場内社務所的存在なクリッターズ・クラブ、第13回軽便祭の持込作品のテーマは、『蒸機以外のロッド式動力車集合!』です。
これはもう読んで字のごとく、ですね。
ロッド式の足回りをもつ車輛で、蒸機以外―内燃、電気、空気…であればなんでもアリです。
例年同様、軽便祭(10月1日)会場のクリクラブースに、自由持ち込みでご参加ください。
ふるってのご参加をお待ちしております。

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▲auther:
@trta01/@NoiMuzik/@hirokkina
@bukijun/@hamalin/@sugaharu58105

S.R.&R.L. 2-6-2 No.24 【珊瑚HOナロー】

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▲完成見本(珊瑚模型店にて撮影)

2017年3月発売
価格:ベースキット 44,000円

前作のSR&RL No.9に引き続き、『サンデーリバーの仲間達』のパンフレット掲載の蒸機の新規製品化である。2017年3月5日開催の『スワップミート同窓会』で製造中サンプルの発表と購入予約受付をおこない、翌週に店頭発売となった。

実車は1919年にSR&RL鉄道最後の蒸機としてボールドウィン(BLW)で製造されたもので、先だって導入されていた、やはりBLW製の23号機(1913年製)と同じく、ワルシャート式弁装置をもつアウトサイドフレーム式の2-6-2テンダー機である。
この24号機には、製造時のミスでテンダーの幅を設計値より16インチも広く作ってしまった(*1)ことが原因で、デビュー早々にMadrid支線の橋梁上で派手な脱線事故を起こし、即座に自社工場でテンダーの幅詰め改造をする羽目になった…というエピソードがある。しかし、最初につまずきはしたものの、その後は一転、使い勝手の良い罐として愛され鉄道の廃止まで第一線で活躍した。
1台前に作られた23号機がメイン2フーター最大の罐で、その重さ(エンジン本体が31.5米トン)ゆえに活躍の場が旧SRRR区間のファーミントン~フィリップス間に限られた一方で、24号機はやや小柄で重量も27米トンと軽く、線路規格の低い支線区でも運転可能だったことも、重用された理由のひとつであろう。
1935年のSR&RL廃止後には、保存を目的としてファンに引き取られたが、そのわずか2年後の1937年には解体されてしまったという。

*1:本来84インチのところを、数値の読み違えで8フィート4インチで作ってしまった)

製品は、基本構造はダックスII/SR&RL No.18(II)に準じ、部品構成においてエッチングやロストの比率が高まっている点はNo.9と同様だが、じつは珊瑚のHOナロー蒸機としては初のワルシャート式弁装置の機種となった。クロスヘッドは新規の洋白ロスト製を用意。メインロッドとバルブギヤ廻りは洋白エッチング製で、メインロッド+クロスヘッド+コンビネーションレバー+ラジアスロッドと、加減リンク+エキセントリックロッド+リターンクランクはそれぞれ組立済となっている。
ただしサイドロッドは、フレームともどもNo.18(II)用の流用で、動輪の軸距も不等間隔(13+11mm)のままであり、実車とは異なっている点に注意(実車は等間隔の42in+42in→1/87で12+12mm)。メインロッドが今までの機種と異なり第3動輪取付となるため、サイドロッドの第2動輪用の孔にはクランクピンの頭が埋まるように後から座繰り加工がされている。
ダミーのアウトサイドフレームは、先行で分売されている、ダックス用のプラ製部品から型を起こしたロスト製。
伝導方法・ギヤの構成もダックスII/No.18(II)と同じだが、モーターはマシマS16〔M-16K〕。動輪はNo.9と同じカウンターウェイト付クランクのφ9片絶、先・従輪はφ6の両絶、テンダー車輪はφ6.0の片絶プレーン軸。イコライザー型のテンダー台車は従来のドロップからロストに変わっている。
キットに含まれるエッチング製塗装済のナンバープレートは、18号機・9号機の分もアソートされたもの。

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▲完成見本を別角度から。(珊瑚模型店にて撮影)

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▲キットの内容

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▲組立説明書はB5判片面2枚。左頁側図面上の動輪ホイールベースは実物に準ずるも実際の製品とは異なる。

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▲キット箱



★なお、一部の部品にエラーがあったことから、対策部品5種類が追って用意されている。
('17年4月末販売分より同梱)
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(画像左から)
・煙突:ストレートではなく、実物通りテーパー付きに
・モーションプレート:フレームに取付後の位置が高すぎるため、組立済の改良品を用意
・ランボード左・右:ボイラー側の差込スリット位置が低すぎるため、正しい位置にイモ付前提で足を折り曲げた状態のものを用意
・第3動輪クランクピン:雄ネジ部分が長さ不足のため延長。
・後台枠:長さ不足のため延長

4月末以前の予約及び通販による購入者にはもれなく送付されているが、住所不明の購入者に対しては、エラーのモーションプレート部品を店に送れば対応するとの由。(『Saloon情報 No.228』 http://www7b.biglobe.ne.jp/~sango-fansite/saloon/228.pdf 参照)



▼本稿の内容について、読者の方からのご指摘がありましたので、以下に追記させていただきます
(2017.8.30)

●No.24の実物来歴についての補足
テンダーは幅詰め工事をした段階で、後面の中央部に幅6インチ程度のsplice plateを貼ったので、それがよく目立つ。そのため、この部分に入れたナンバーは、板を避けて入れてあるので,2と4の間が離れている。
ただし、ここが見える写真がほとんど本には載っていなかったのと、設計の元になったのがTemple Crittendenの描いた図面(“The Maine Scenic Route”にも所載)のはずであるが、その図面には当て板が描かれていなかったので、付けていないのが普通だろう。韓国製ブラスのOn2のも,おそらくそうなっていないはず。
工事の時期は、事故の後“即座に”したのではなく、翌年、1920年の3月11日にマドリッド駅近くでスノウプラウ№512を押して除雪中に脱線した写真でもオリジナルの幅広テンダーだったため、工事はそれ以降ということになる。

●珊瑚の製品と実機の違いなど
・動輪径は33インチ(計算上φ9.625)なのでちょっと小さく、第2動輪はフランジレス(blind)。先輪・従輪は22インチ(φ6.42)なのでこれもちょっと小さく、テンダー車輪は20inch(φ5.83)なので大きい。
・煙室のクリーニングホール(説明書では“クリーニングホイール”と誤記されているが…)は左側だけで両側には付いていない。
ちなみにこのパーツ(説明書右側『ボイラー・煙室』の7番)はCleaning Hole Lid(蓋)であって,これを外すと“ホール”が見える。24号機のその部分が見える写真では,この蓋のハンドルの先端と,そのすぐ下の煙室側面とを鎖で結んであり(フォーニィ№22ではハンドレールに結んでいる)、煙室のクリーニング時には,外した蓋がぶら下がっているのが見えたことであろう。
・キャブ前妻のところに付いているⅤ型のパーツ(説明書では『ボイラー・煙室』の23番:電線管)だが、実物には、どの写真を見てもこんな格好のパーツは付いていない。
Crittendenの図面(正面図)では,前妻上方にそれっぽいものが描かれているが、これは×型の帯材による補強のようなもので、図面を読み間違えて作ったのではないか?

なお、以上のことは、“The Sandy River and Rangeley Lakes Railroad and Predecessors,Volume 1”掲載の写真から判断できる。



  

Appendix

プロフィール

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Author:kurikura
極北ナローモデラーの溜まり場・クリッターズクラブであります。
主管理者:cjm
連絡先:kurikuraz★gmail.com(お手数ですが★を@に替えて下さい)
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